みなさん、こんにちはー!おとさんです。
前回の記事ではミミズコンポストに入れるべき炭素を多く含む素材についてお話ししました。
ということで、今回は炭素をたくさんあげた方がいい理由についてしっかりお話しますね。
はじめに
まず大前提のお話です。今回の記事では、ミミズコンポストに使えるシマミミズのお話です。
いわゆるフトミミズ(ドバミミズ)の話は含まれないので、あらかじめご理解ください。
微生物のはたらき
手始めに少しだけ微生物の話をさせてください。みなさんはミミズコンポストに興味がある、または実際にされている方々と思います。
なので、ご存知とは思いますがミミズコンポストではミミズのはたらきのみで生ゴミを含む有機物を分解しているわけではありません。
たくさんの小さな虫たち、私たちの目に見えるものから見えないものが相互的はたらくことにより分解を進めてくれます。
実はこの微生物たちが好む環境というのがあります。それが土壌の炭素と窒素の割合が30:1であるということです。
詳しくは次の項目でお話しますね。
C/N比
こちらはC/N比(しーえぬひ)と読みます。これがさっきお話した、炭素と窒素の割合のことです。
Cは炭素をNは窒素を表しています。先ほどお話ししたものを数式で表すと
炭素:窒素=30:1
となります。苦手な人は飛ばしてくださいね。笑
簡単に言えば、
投入する生ゴミは窒素を多く含むので一緒にたくさんの炭素をあげようね!
ということです。
炭素をたくさんあげる理由
以上のような理由から、炭素をたくさん入れた方がよいということになります。
どのくらい入れるか?というと目安は生ゴミの30倍くらいということです。とは言っても、ほとんどの方は床材にココナツ繊維や落ち葉、牛糞などを使ってるので厳密に30倍を与える必要はありません。
なので、「一緒に少し入れようかな?」くらいでいいと思います。しかも炭素は生ゴミの放つ異臭を吸着してくれるので、一石二鳥です。
微生物のはたらき
ここでまた少し微生物の情報です。笑
微生物は簡単に言えば炭素を源に、生ゴミを分解してくれます。なので、たくさんの炭素がないとはたらきが鈍ってしまうことになります。
また、炭素を多く含む素材はは密度が低いので微生物の住み処(すみか)にもなってくれます。
窒素が多くなるとどうなるの?
次はこちらについて。先ほどと重なるところもありますが、微生物たちは窒素が多くくなるとはたらきが鈍ります。
そして、はたらきが鈍るとコンポスト内は腐敗環境になってしまうのです。
さらに、腐敗環境が続くとミミズの苦手なアンモニアが発生してしまいます。そして、どんどんと悪循環が生まれてしまうのです。だからこそ、炭素の源は意識してたくさんあげちゃってください!
さいごに
ということで、今回はミミズコンポストに炭素をたくさんあげるべき理由について解説しました。
基本的には炭素が多くてもコンポスト内では悪さをしないので、どんどん入れちゃいましょう!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございます。こちらの動画もご覧ください。
コメント
炭素というのは 米糠付き畑の土、シュレッダーした新聞紙 を足したものでそれらの重さがコンポストに投入した生ゴミの総量の30倍ということで良いのでしょうか?
コメントありがとうございます!
炭素は落ち葉、ダンボール、新聞紙、炭などを意味しております。成分的には生ごみにも炭素を含んだり、上記の炭素源にも窒素分は含有されています。
ですので、この場合導入した生ごみの30倍の重さの炭素源をいれましょう!という意味ではなく
生ごみを入れた場合は多めに炭素源を入れてあげるとバランスが取れますよ〜みたいな話です!
重量ではなく成分比率ですが、私たちは正確に成分比を継続できないですしね。神経質にならなくても大丈夫だと思いますよ!!