ミミズコンポストって?

ミミズコンポストってなんだろう?

ご紹介します!

生ごみなどの有機物を微生物とミミズの力で分解するコンポストです。ミミズにつくった堆肥や処理工程を、ミミズコンポストと呼びます。ミミズ堆肥は栄養価が高く、家庭菜園やガーデニングに最適です。

海外では広く普及しているミミズコンポストですが、日本ではマイナーな生ごみ処理方法ですよね。

家庭で実施する場合には、コンポスターと専用のミミズを用意する必要があります。自治体によっては補助金の対象となりますので、各自治体にもお問い合わせください。

なんでミミズコンポストがいいの?

環境負荷が少ない

生ごみは80%が水分です。焼却処分するだけでたくさんのエネルギー必要ですよね。ミミズコンポストで生ごみを処理すれば、焼却エネルギーを軽減でき、環境負荷が少なくなります。

数あるコンポストの中でもミミズによる処理は、温室効果ガスの排出が少ないため、より地球環境にやさしいと言えるのではないでしょうか?

ミミズの糞がいい

ミミズの糞はたっぷりの栄養素を含みます。有機物を分解する際に、栄養素を植物にとって吸収しやすいように変えてくれるそうです。ミミズの堆肥はチッ素を含み、野菜の葉っぱや茎を強くしてくれます。

海外ではBlack Gold(黄金の土)と呼ばれていますね。

ミミズの体には石灰腺というものがあり、酸性に傾いた土壌のpHを中性またはアルカリ性に改善してくれます。またミミズ糞のは多くの微生物が住み、その微生物量はミミズが口にする前の20倍にもなるそうです。

ミミズパワー、恐るべしですね。

ミミズの体はまだまだ不思議がたくさん。ミミズには殺菌力があり、根こぶ病など植物の病気の改善例もあります。海外ではその殺菌力が、避妊に役立つかも?との研究もあるそうです。

ミミズと土と有機農業: 「地球の虫」のはたらき
▲こちらの本は大変勉強になりました。

繁殖力

コンポストに使うシマミミズは繁殖力が高いです。ミミズは卵で代を継ぎ越冬する種類が多いですが、シマミミズは成虫のまま越冬ができます。寿命は2~3年はあるそうです。

また年中繁殖が可能で、ひとつの卵から数匹のミミズが生まれます。広さや気温などの条件はありますが、私も3ヶ月で10倍くらいにシマミミズを繁殖させています。

ミミズコンポストのメリット

生き物である

他のコンポストと違い生き物を扱うのはメリットのひとつですね。たくさんの方が生ごみの処理をしながら、ペットとして楽しんでします。今後、教育にも注目されるでしょう。

生ごみが資源に変わる

これはミミズに限ったことではありませんが、普段のごみが資源に変わります。はじめてみると実感できますよ。

すぐ使える堆肥と液肥

ミミズが作る堆肥と液肥は、二次発酵や熟成期間を設けずすぐに使えます。これは他のコンポストに比べて大きなメリットですね。

においが少ない

ミミズコンポストは正しく運用すればほとんどにおいがしません。少しにおいがする生ごみもミミズが分解すると、無臭に近くなるので驚きます。むしろ土のいい香りで癒されましょう。

手間が少ない

実はミミズはお世話というお世話がないので、生ごみを入れたら待つだけ。かき混ぜることなく、良質な堆肥ができあがります。

ミミズコンポストのデメリット

生き物である

メリット方にも挙げましたが、生き物であることはデメリットとも考えられますね。間違った運用をしてしまうと死んでしまうこともあります。日々、命であることを実感します。

分解がゆっくり

ミミズは見た目のとおり、のんびり屋です。生ごみの分解もゆっくりマイペース。他の好気発酵コンポストなどに比べて処理スピードは遅いと思ってください。

たくさんの堆肥が取れない

分解がゆっくりなので当然、堆肥づくりもゆっくりとなります。着実に良質な堆肥を作ってくれるのでじっくり待ってあげてください。

さあ、はじめてみる?

ミミズコンポストについて知ったら、ぜひ挑戦してみてください。

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