みなさん、こんにちはー!
おとさんです。
今回はドバミミズって何者?というテーマでお話ししていきますね。
「ドバミミズ」って釣りの世界ではよく聞く名前だけど、
- そもそもドバミミズって1種類のミミズなの?
- シマミミズとは何が違うの?
- どこに住んでて、何を食べてるの?
- なんでミミズコンポストには使えないの?
- 「ドバ」って一体なんなの?
こんな疑問を持っている方も多いんじゃないでしょうか?
実はこのドバミミズ、調べてみるととっても奥が深いんです。日本にいるミミズの95%はドバミミズ系、しかも世界には1メートル級のドバミミズの仲間まで居るんですよ。
ということで今回はドバミミズという生き物についてまるごと解説していきますね♪

画像引用:ブロさんのnote記事より(おとさんのミミズ友だちです)
「ドバミミズ」って実は1種類じゃない
いきなりですが、衝撃の事実から。
「ドバミミズ」という名前の1種類のミミズは、実は存在しないんです。
「ドバミミズ」というのは釣り人の間で使われている通称で、フトミミズ科というグループに属する複数種のミミズをまとめて呼んだ名前なんですね。
フトミミズ科のミミズはたくさん居る
日本には500種類以上のミミズが居ると言われていますが、その大半がこのフトミミズ科。代表的な種類を挙げると、
- ノラクラミミズ
- ヒトツモンミミズ
- ヘンイセイミミズ
- シーボルトミミズ
なんかが居ます。
釣り人や畑をやっている方が「ドバミミズ」と呼んでいるのは、これらフトミミズ科のミミズをまとめた呼び方なんですね。種類を厳密に分けずに「太くて土の中に居るやつ=ドバミミズ」というざっくりした括り方です。
「ドバ」って何?語源の話
ちなみに「ドバ」って何なんでしょうね?
調べてみると、「渡場(どば)」が語源という説があるんです。渡場というのは、木の皮やおがくずなんかが堆積する貯木場のこと。そういう場所にたくさん居るミミズだから「ドバミミズ」と呼ばれるようになった、というお話。
ただし諸説あって定説はないみたいです。「ドブに住んでいるからドブミミズが訛った」という説もあったり。
語源は曖昧ですが、「シマミミズ以外の太くて大きいミミズ=ドバミミズ」とざっくり覚えておけばOKです♪
ドバミミズの基本プロフィール
それじゃあ次に、ドバミミズの基本情報を見ていきましょうね。
大きさ
ドバミミズの大きさは10〜30cmほど。シマミミズが5〜10cmなので、シマミミズの2〜3倍くらいの大きさになります。
ぶっとくて長い、いかにも「ザ・ミミズ」という見た目ですね。
ちなみに後ほど紹介しますが、フトミミズ科の中には40cmを超える巨大ミミズや、海外には1メートル級のお化けミミズなんかも居るんです。びっくりですね♪
体色と見た目
ドバミミズの体色は褐色〜赤褐色。シマミミズと違って、体に縞模様はなくほぼ無地です。
雨上がりの道路でうにょうにょしているミミズ、見たことありますよね?あれ、ほとんどがドバミミズ系です。
体液は土臭い
ちょっとマニアックな話ですが、ドバミミズとシマミミズは体液の色も違うんです。
- シマミミズの体液:黄色(だから釣り人からは「キジ」と呼ばれます)
- ドバミミズの体液:土臭い液
触ってみると、なるほど!という違いがあるんですよね。
ドバミミズの生態
次に、ドバミミズの暮らしぶりについて。
どこに住んでいるの?
ドバミミズは土の中、それもちょっと深めの場所を好みます。具体的には、
- 山の落ち葉の下や腐葉土の中
- 畑や庭の土の中
- U字溝に堆積した腐葉土の中
- 牛ふん堆肥のような有機物が豊富な土の中
こんな場所に潜って暮らしています。
「土の中の住人」というのがドバミミズのキーワードですね。
何を食べているの?
ドバミミズは土の中の有機物を食べて生きています。土ごと食べて、栄養になる有機物を消化吸収し、残りをフン(堆肥)として排出してるんです。
畑のミミズが「土を耕してくれる」と言われるのは、まさにドバミミズ系のおかげですね♪
雨の日に道路で見るあのミミズ
雨上がりの朝、道路にミミズがびろーんと出てきている光景、よく見ますよね。あれ、ほとんどがドバミミズ系です。
雨で土が水浸しになると、土の中で呼吸ができなくなるので地表に避難してくる、と言われています。
ただし地表に出ると今度は紫外線にやられたり、乾燥で干からびたりするので、悲しい結末を迎えることも多いんですよね…。
フトミミズ科は南、ツリミミズ科は北
これも面白い話。
日本のミミズの分布には傾向があって、
- フトミミズ科(ドバミミズ):日本の南側に多い
- ツリミミズ科(シマミミズ):日本の北側に多い
となっています。シマミミズはもともとヨーロッパまたは中国原産言われていて、寒さにも強いんですね。
釣り餌としてのドバミミズ
ドバミミズは釣り餌の世界では最強クラスのエサとして知られています。
ウナギ・ナマズ・渓流釣りの定番
ぶっとくて元気がいいドバミミズは、
- ウナギ釣り
- ナマズ釣り
- 渓流釣り(ヤマメ・イワナ)
こういった大物狙いの釣りに大活躍するんです。
特にウナギ釣りでは「ドバミミズじゃないと釣れない」と言われるくらい。
釣具店の「大関」はドバミミズ
釣具店で売っている「極太ミミズ大関」という商品、あれは中身がドバミミズです。

1箱に6〜7匹入っていて、価格は600〜700円くらい。1匹あたり80円くらいの計算になります。
検証記事はこちらをどうぞ♪

ちなみに釣具店で売っているミミズの種類検証はこちらに詳しくまとめてます。

養殖が難しい
ドバミミズは釣り餌として優秀なんですが、養殖がとっても難しいんです。
その大きな理由のひとつが、周年繁殖ができないこと。フトミミズ科のミミズは、冬になると繁殖をやめてしまったり、死滅してしまう種類が多いんですね。
シマミミズが室内コンポストで一年中増やせるのとは対照的です。
なので天然ドバミミズは「採集する」のが基本。山や畑から捕まえてきて使うんです。
シマミミズとの違い(科レベルで別物)
ここまで読んで、「シマミミズとドバミミズ、けっこう違うんだなぁ」って思っていただけましたかね?
実はこの2種類、「科」というレベルで別の生き物なんです。一覧でまとめてみますね。
| 項目 | シマミミズ | ドバミミズ |
| 分類 | ツリミミズ科 | フトミミズ科の総称 |
| 大きさ | 5〜10cm | 10〜30cm |
| 体の色 | 赤褐色+縞模様 | 褐色〜赤褐色(無地) |
| 体液の色 | 黄色 | 土臭い液 |
| 住んでる場所 | 枯草・堆肥の中(表層) | 土の中(深め) |
| 分布 | 日本の北側に多い | 日本の南側に多い |
| 繁殖 | 一年中OK | 冬は繁殖停止・死滅 |
| コンポスト | ○(向いている) | ×(向いていない) |
| 釣り餌 | ○(小型釣り) | ○(渓流・ウナギなど大物) |
こうして並べてみると、用途も生き方もぜんぜん違うことが分かりますね。
ドバミミズはコンポストに使えない、その理由
「ドバミミズの方がぶっとくて強そうだし、コンポストに使えるんじゃない?」
そう思った方もいるかもしれません。でも実は、ドバミミズはコンポストには向いていません。理由は3つ。
1. 表層に住まないから容器で生きられない
ドバミミズは土の中の深いところで暮らす種類が多いです。コンポストの容器みたいな「土の中じゃない場所」では、生きていけないんですね。
シマミミズはもともと枯草や堆肥の表層で暮らすミミズなので、容器の中でも元気に動けるんです。
2. 周年繁殖できない
さっきもお話ししましたが、フトミミズ科のドバミミズは冬になると繁殖が止まったり死滅したりします。
コンポストは「ミミズが増えていって生ごみを処理し続ける」のが基本。冬に止まってしまうと、コンポストとして成立しないんですね。
3. 「土の中の生き物」と「生ごみ分解係」は役割が違う
そもそもドバミミズの仕事は「土の中で有機物を分解して土を耕すこと」。一方シマミミズの仕事は「表層で生ごみや落ち葉を分解すること」。
同じミミズでも、自然界で担っている役割が違うんです。
なので「コンポストにはシマミミズ」「土を耕すのはドバミミズ」と、適材適所で考えるのが正解ですね♪
ドバミミズの仲間にはこんなのも居る
最後にちょっと面白い話。ドバミミズ(フトミミズ科)の仲間には、びっくりするほど大きいミミズが居るんです。
シーボルトミミズ(日本)
日本最大級のミミズが、シーボルトミミズです。

画像:Pheretima sieboldi siborutomimizu 01 by Ks/CC BY-SA 3.0
- 体長:時に40cmを超える
- 体色:濃紺色〜青紫色(光沢あり)
- 生息地:中部地方以西の太平洋側、紀伊半島・四国・九州の山地森林
- 別名:山ミミズ、カンタロウ(四国・和歌山)
さらに変わった特徴として、体の前半を持ち上げて斜面をジャンプするように移動するとも言われているんです。ミミズが跳ねる、想像つきますか?笑
シーボルトミミズもフトミミズ科なので、広い意味で「ドバミミズ」の仲間ですね。
ギプスランドミミズ(オーストラリア)
そして世界最大級と言われているのが、オーストラリアのギプスランドミミズ。

※新潟ミミズ情報局による想像図。実物の写真はGoogleで「Giant Gippsland earthworm」を画像検索してみてください。
- 体長:通常1m、最大3m
- 体重:平均約200g
- 体色:濃紫色の頭+青灰色の体
- 生息地:オーストラリア・ビクトリア州ギプスランド地方のみ
- 絶滅危惧種に指定(IUCN Red List:Endangered)
3メートル200グラムって、もはやヘビですよね…。成熟するまで5年かかるとも言われていて、繁殖力が低いため絶滅の危機にあるんです。
ちなみにこのギプスランドミミズもフトミミズ科。世界最大のミミズも、ドバミミズの仲間と言えるんですね♪
ドバミミズに会いたいなら
「ドバミミズ、ちょっと興味出てきた!」
そんな方のために、ドバミミズに会える場所をいくつか紹介しますね。
ただし新潟ミミズ情報局ではドバミミズの販売はしていません。先ほどお話ししたとおり、ドバミミズは養殖が難しい種類なので、基本的に「捕まえる」のがメインルートです。
- 釣具店:「極太ミミズ大関」などの商品名で売られています。中身はドバミミズ系
- 雨上がりの道路:道路に出てきているミミズ、ほぼドバミミズです(観察用なら)
- 山の腐葉土・落ち葉の下:山に行くと、落ち葉の下からゴロゴロ出てきます
- U字溝の堆積物の中:道路脇の側溝なんかは、意外と良い採集ポイント
釣具店で買う検証記事はこちらをどうぞ。

まとめ
今回はドバミミズって何者?というテーマで、
- 「ドバミミズ」はフトミミズ科の総称(1種類じゃない)
- 「ドバ」の語源は「渡場」説あり(諸説)
- 大きさ10〜30cm、無地で土臭い体液
- 土の中の深い場所を好む
- シマミミズとは「科」レベルで別の生き物
- コンポストには使えない(表層に住まない・周年繁殖しない・役割が違う)
- 仲間には40cm級のシーボルトミミズや3m級のギプスランドミミズも居る
ということをまとめてみました。
ドバミミズもシマミミズも、それぞれ自然界で違う役割を持って生きている大事な存在。
そしてミミズコンポストを始めてみたい方は、迷わずシマミミズを選んでくださいね♪ ドバミミズはどんなに頑張ってもコンポストでは生きられないので…。
シマミミズについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

参考
新潟ミミズ情報局もミミズを販売しています♪
新潟ミミズ情報局ではシマミミズを販売しています!ミミズコンポストに使える元気なミミズたちを日本全国に発送しています♪



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